日本人はどうして牛タン焼が好きなの?

胆嚢結石で入院し、腹腔鏡下で手術を行った。入院した当初は天地がひっくり返るような痛みでよく覚えていないほどだったが、手術は予想外に負担が軽く、入院もほんの短期間で済んだ。費用も同様で、加入していた生命保険の給付も受けられ、むしろ儲かったくらいなので過ぎてしまえば笑い話になった。入院中は家族の他、会社の同僚は後輩が見舞いに来てくれたり、たまたま偶然に、大学時代の友人とも院内で逢えた。退院後に改めてゆっくり会うことを約束し、そんな素敵な再会もあったのだ。

快気祝いは家族と焼き肉店へ行った。入院した夜は本当に驚かせ心配をかけてしまった家族なので、いつもよりちょっとだけグレードアップしたお店で執り行った。
(参考:牛タンを使ったお料理はどのくらいあるの?

gyu_048家族の皆も、私が元気になって戻ってきたことと、大好きな焼き肉が食べられることで二重の喜びだろう。奮発して妻には好きなワインを開け、子どもたちにも好きなお肉をどんどん注文させた。

しかし、日本人はどうして牛タン焼が好きなのだろうか。タンはタンでも胆嚢結石で儲けたお金で牛タンを食べるなんて、少しだけ複雑な気分であったことは間違いない。しかし、あの痛みは二度と味わいたくない痛みではあるが、子どもや妻の嬉しそうな顔を見ていると、痛みと勇敢に闘った証の戦利品を楽しんでいるようで、悪い気はしなかった。